祖母の一言で人生が狂い乳が育った話
僕は女性が好きだ。
艶かしい肌、さらっと伸びた髪、ぷるんとした唇、柔らかいほっぺ、むちっとした太ももに挙げればきりがない。
洋服やヘアアレンジも男性より遥かにチョイスの幅が広がって楽しいはずだ。
一般男性が持っている女性への関心とはまた違う。
性的な壁を越えて、女性という存在自体に惹かれているのだ。
女性に触れたい。撫でたい。
しかし現実は残酷である。
中学生の頃にアイマスにハマり、誰に何を聞かれても「うっうー!」と返事をした結果、友達が減るようなガイジの周りに女性などいるわけがないのだ。
さぁ困った。
抑えられない欲求は日に日に重なり、とうとう爆発寸前になりかけたが、うちの祖母の言葉を思い出した。
「人を変えるのは難しいけど、自分は簡単に変えられる」
魔法の言葉だ。これを当時の僕は、
「自分が女性になりなさい」
と解釈したのだ。
間違ってもこの解釈はならない、なってはいけない。
しかし、これで当時の僕はバッコリとスイッチが入った。
女性になるという野望を掲げ、生活を変えるのだ。
まず、自分を慰める行為をやめた。男性ホルモンを分泌させてはいけない。
例え性欲に襲われても、和田アキ子の顔をずっと想像して耐えた。
次に、洗顔や化粧水などを使っての肌ケアを始めた。
女性にとって肌は命そのもの。女性の魅力は肌なしに語れない。
それから、豆腐を食べ続けた。大豆は女性ホルモンに良いらしい。
値段も安いし割と腹に溜まるので、毎日3食かかさず豆腐を食べていると、ある日身体の変化に気が付いた。
胸部のあたりがたるんでいるのだ。
見るからに脂肪である。
触ると若干柔らかい。
とてつもなく不安に思い、色々ネットで調べたら僕みたいな人がいた。
この記事を見る僕の背中に冷や汗がつーんと滴る。
流石に育乳までする覚悟はしてなかった。
心配になったので何人かの友達の乳を揉ませてもらったが、僕が一番”育っていた”。
今日はここで締めようと思う。
結果的に女性になろうと努力したら、美意識が高まり清潔感が出て少しづつ外見がマシになった。
自分の自信にも繋がるし、良い経験だった。
しかし、育乳だけはしてはいけない。
例えば海やプールで水着になるとき、学校の授業で体操服に着替えるとき、僕は育った乳を晒し続けなければならない。
就活で育乳してる人は落とされるかもしれない。
子どもが「お前の父ちゃん育乳~!」と馬鹿にされるかもしれない。
それでも育った乳は育ったままなのだ。
ここにある統計データを見てほしい。
これからわかる通り、みんなもぜひ気をつけてほしい。